和の焼き菓子

遣唐使の時代に持ち込まれた伝統菓子。「清浄歓喜団」。

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清浄歓喜団 京都 亀屋清永
京都では100年くらい続いたお店はまだまだ新参者の扱いで、とても「老舗」などという枕詞が使えないといいます。
そんな京都に遙か昔の奈良時代、遣唐使が仏教の伝来と共に日本へ持ち込みました唐菓子の一種が「団喜」であり、その千年の歴史を昔の姿そのまま、今なお保存されているものの一つがこの清浄歓喜団です。
こしあんに「清め」の意味を持つ7種類のお香を練り込み、米粉、小麦粉ででできた生地で包んだあと、胡麻油で二十分も揚げて作ったお菓子。
うーむ。京都の味は深い。

清浄歓喜団 京都 亀屋清永 こちらがその清浄歓喜団です。
実はこちら大阪出張の合間に知人に勧められてわざわざ京都まで買いに行ったのです。
新品のコピー用紙を懐紙の如くきれいに折って、こちらをちょこんとおいて撮りました。
だって、1個500円したんですよ。厳かに扱うしかありませぬ。

1000年の歴史そのままを味わえてしまうのが京都のすごいところ。
しかし、当初は栗、柿、あんず等の木の実を、かんぞう、あまづら等の薬草で味付けしたとのことで、 小豆餡を用いるようになつたのは徳川中期だそうです。
となると、現在の味の歴史は300年かそこらってところですわね。(それでもすごいけど。)
日本という国の歴史がいかに長いかを物語っておりまする。

亀屋清永

清浄歓喜団 京都 亀屋清永 店頭ディスプレイ 住所:京都市東山区祇園石段下南
電話:075-561-2181(代)FAX:075-541-1034
ホームページ:http://www.kameyakiyonaga.co.jp/

本店は京都の八坂神社の近くですが、高島屋、大丸、伊勢丹などのデパートでも売ってます。
京都に行けないのであれば、通販では高島屋オンラインストアで取り扱いがありますよ。