駄菓子・素朴なおやつ

侮れない素朴なおいしさ。甲府のぶどう紅梅。かすてら紅梅も!

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紅梅焼というのは江戸時代に生まれた日本の伝統的なお菓子で、小麦粉と砂糖を水でこねた生地を寝かせて発酵させてから延ばして、短冊や梅花、扇面の型に抜いてやいたもの。起源は東京浅草梅林堂の製品だと言われていますが、現在、梅林堂では紅梅焼を作っていないようです。
東京の紅梅焼きはパリパリとした食感の薄いおせんべいですが、甲府の方では厚みがあってソフトクッキーのような食感です。固めのパンというのも近い。
パッケージも地味で店頭でなかなか手がでなそうですが、食べたらハマってしまいお取り寄せしてしまったほど。甲府はリニアも停まるし、軽いブームが起きそうな予感です。私、好きだわ。これ。

甲府 ぶどう 紅梅 パッケージ こちらが甲府駅で購入した「ぶどう紅梅」です。干しぶどうが入っています。
ただし残念なことに使われているのは輸入の干しぶどう。山梨のブドウは高すぎるんですね。
ちなみにパッケージには販売会社しか書いてないので、製造したのはどこかわかりません。
こちらはJRの駅の売店のお土産物売り場で購入した物です。

甲府 ぶどう 紅梅 取り出したところ 直径8センチくらいの丸いかたちをしています。
卵がたっぷり入った生地は甘さ控えめで、外にまぶされた粉砂糖がいいあんばい。

甲府 ぶどう 紅梅 割ったところ 半分に割ってみると、こんな感じです。干しぶどうのつぶつぶが見えますね。
原材料は、小麦粉、鶏卵、上白糖、重曹、乾しぶどう、牛乳です。
クッキーのようにバターを使っていないので重たくなく、かといって腹持ちがよい。

ちなみに甲府では竹川菓子店のかすてら紅梅も評判が高い。
こちらのお店の紅梅は8mmくらいの厚さで、葉っぱや花などの型抜きをしたもの。
80歳のおばあちゃんが毎日手作りをしていて、地元の人がひっきりなしに購入に訪れるそう。
大量生産できませんからお取り寄せはできないみたいなので、次に甲府行ったら購入するぞ!
おばあちゃんの後を継ぐ職人さんがいてくれることも願いつつ。

行きました!竹川菓子店で念願のかすてら紅梅購入!!

甲府 竹中菓子店 外観
旧竹中菓子店(閉店)

甲府 竹川菓子店 外観
竹川菓子店外観
我が家からは近くて遠い微妙な距離の甲府。なかなか訪れる機会がありませんでしたが、2016年8月某日にとうとう行って参りました。
目的は清水屋のいなり寿司とか石和の三角屋の肉めしとかいろいろあったのですが、竹川菓子店のかすてら紅梅もその一つ。
ネットで記事を調べたら閉店って話はなかったし、「売り切れたらおしまい」という話もあり、甲府に着いたら真っ先に行こう!と駅から直行です。

しかし持参した地図を見ず、記憶でお店の方向に向かった先に見つけたのが写真右上の「竹中菓子店」の店舗。
こちら、店舗があったと覆われる場所がコインランドリーになっていて、これを見て閉店したと勘違い。
実はこの竹中菓子店さんは、竹川菓子店さんのワンブロックくらい手前にあったのです。

「閉店しちゃったか~」と諦めて、城跡観光しながら清水屋向かっておいなりさんかって休憩してたのですが、 あとでよくよく地図見て、店名を間違えていたことに気づきました。竹中ではなく竹川!

改めて向かったら、竹川菓子店は営業されておりまして、しかも、最後のひとつ!
よかった~。ギリギリ買えました!!

竹川菓子店のかすてら紅梅 こちらが最後のひとつだったかすてら紅梅です。いかにも手作りな感じ。
お店ではこれ以外にも市販のお菓子が売られていましたが、紅梅焼きはこれひとつ。
売り場の奥が厨房になっていて、今朝もここで作られていたんだろうなぁとしみじみ。

竹川菓子店のかすてら紅梅中身 ハート、四角、丸、菱形?などに型抜きされた生地をふんわり焼いてあります。
味の方は外側はサックリしているのに中はふんわりとしていて、また卵の風味が強いです。
甘みも駄菓子の部類では強めで、かすてら紅梅という名前がぴったり。カステラの甘さです。

この紅梅焼き、焼いてからしばらく経つと風味が落ちるからと、近所の方は食べる分だけを
その都度買いに来るということでしたが、確かに購入してから1週間経って食べてみると
味が落ちるのがわかりました。
甲府のお土産物やで売っている紅梅焼き(この生地の最初に紹介したぶどう紅梅も)は、
この味がおちた状態の紅梅焼きに近いかも?ちょっとしっとりとしてくるんですね。

ちなみに甲府の駅や周辺の温泉地の土産物屋では様々な種類の紅梅焼きが売られていますが、
山梨県産のはちみつを使ったはちみつ紅梅などもありまして、パッケージを見ていた私に思わず
「それ美味しいですよ」と声を掛けてきたご近所さんがおられました。

昔は日本各地にあったであろう紅梅焼きですが、すっかり甲府の名菓になりつつありますね。

しかし、竹川菓子店のかすてら紅梅に関しては、現在のおばあさんが製造を止めてしまったら
もう食べられなくなるかもしれないので、誰か味を引き継いで欲しいものです。

今回の旅の他の目的地である石和のお店も超気に入ったので、近いうちにまた訪れたい。
また竹川さんに寄ります!売り切れてたら地元のおばちゃんオススメのはちみつ紅梅にしよう。

ヤマフジ

ホームページ:http://business4.plala.or.jp/yamafuji/
ぶどう、ブルーベリー、ミルクなどオリジナルの紅梅焼きがそろうお店。

竹川菓子店

甲府 竹川菓子店 外観 住所:山梨県甲府市美咲1丁目2-20
電話:055-252-7306
日曜休み

おばあちゃんが手作りで作っている知る人ぞ知る紅梅焼きのお店。
手作りで量産できないため、午後の早い時間に売り切れてしまいます。
確実に購入したい場合は、午前中にゆくといいと思います。
私は一度迷って昼過ぎに出直して、ギリギリ最後の一個を確保できました。

地元の人に愛されて60年。「竹川菓子店」のかすてら紅梅
こちらの記事に実際に作っている時の写真など掲載されています。
紅梅焼きって鉄板で焼くんですね~。