外国人ママのおやつが基本。喜久家洋菓子舗のラムボール。
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ある日、スイスのご婦人が喜久家のご主人に家庭のレシピを持ち込み、ケーキを注文しました。そして、その評判が口コミで広まり、お店に様々なレシピが持ち込まれたとか。
喜久家さんではその当時のどっしりとした甘いケーキの味を守り続け得ており、お店の代表的なお菓子ともいえるのがこのラムボールです。

スポンジケーキを砕いたものにラム酒、レーズン、ナッツなどを混ぜ、
しっとりした生地を作り、ボール状に整形します。
そして、その生地にチョコレートをしっかりとコーティングして完成です。
普通のスポンジケーキは空気膨張で膨らんでふわふわとしているものですが、
ラム酒などがしみこんでいるため、密度が大変に濃い。おいしさが詰まってます。
直径は4センチくらいの大きさですが、バターケーキの如く食べ応えがあるのだ。

このケーキはチョコレートの中で素材の発酵が進むので、できたてよりも
数日たってからのほうが美味しくなるのです。
ですから、購入したその日に食べるより、翌日、翌々日などにいただきましょう。
また、昨今のケーキは甘さは控えめで、素材の持ち味を生かすような物が多いですが、
こちらはどっしりと、それはもう甘い!
甘い物が苦手な方にはかなり強烈。カロリーも相当高いです。
逆に疲れているときに食べると、あっという間に疲労が回復しますよ~。
すんげー甘いのですけども、この味を一度舌が覚えてしまうと、
「久しぶりに食べたいかも」と、突然ラムボール症候群になります。
他のお店ではなかなかお目にかかれない味なのです。

横浜に居住されていた各国のマダムたちの家庭の味なのですね。
家庭の味だから日持ちするお菓子が多いのだと思います。
このレモンケーキも「レモンだからさっぱりしているのでは?」と思って購入しましたが、 見事に裏切られましたからね。ええ、やっぱり甘いです。
最近の日本人は甘さ控えめな味が好きだけど、中東やアジアなどに行くと、
パイの蜜漬けみたいなきーんとする甘さのお菓子がたくさんありますし、
そういう人たちはこのくらいの甘さがないと満足しなそうです。
(漫画家の高橋由香利さん曰く、トルコ人の旦那さんにとっては日本のまんじゅうは"塩辛い"そうで。)
特にこのお店のアーモンドトルトを初めて食べたとき、強烈な甘さにびっくりしましたよ。
今は、もう味を知ってるからへーきだと思いますけど。
横浜に来たら、開国当時の洋菓子の味を是非堪能してみてくださいね。
喜久家

電話:045-641-0545 FAX:045-662-2302
営業時間:10:00 ~ 19:30/10:30~18:20(月)不定休
ホームページ:http://kiku-ya.jp/
元町商店街の本店の他、横浜駅ジョイナスの地下にも売り場があります。
お取り寄せなどは出来ないので、横浜観光の後にでもお立ち寄りください。
本店ではカフェも併設されてますし、観光客の方はホテルに持ち帰って冷蔵保管して、
翌日以降にしっとりこなれたラムボールをいただくと美味しいですよ~。