洋生菓子・生ケーキ

外国人ママのおやつが基本。喜久家洋菓子舗のラムボール。

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喜久家のラムボール 横浜 元町 江戸時代が終わり、開港した横浜の山手には外国人の居留地がありました。その時代、元町は山手の居住地と山下町の外国人商館とを結ぶ通勤路として多くの外国人で賑わっていたそうです。
ある日、スイスのご婦人が喜久家のご主人に家庭のレシピを持ち込み、ケーキを注文しました。そして、その評判が口コミで広まり、お店に様々なレシピが持ち込まれたとか。
喜久家さんではその当時のどっしりとした甘いケーキの味を守り続け得ており、お店の代表的なお菓子ともいえるのがこのラムボールです。

喜久家のラムボール 横浜 元町 割ったところ 少し崩れてしまいましたが、ラムボールを割ってみた写真です。
スポンジケーキを砕いたものにラム酒、レーズン、ナッツなどを混ぜ、
しっとりした生地を作り、ボール状に整形します。
そして、その生地にチョコレートをしっかりとコーティングして完成です。

普通のスポンジケーキは空気膨張で膨らんでふわふわとしているものですが、
ラム酒などがしみこんでいるため、密度が大変に濃い。おいしさが詰まってます。
直径は4センチくらいの大きさですが、バターケーキの如く食べ応えがあるのだ。

喜久家のラムボール 横浜 元町 チョコレートでしっかりとコーティングしたラムボールです。
このケーキはチョコレートの中で素材の発酵が進むので、できたてよりも
数日たってからのほうが美味しくなるのです。
ですから、購入したその日に食べるより、翌日、翌々日などにいただきましょう。

また、昨今のケーキは甘さは控えめで、素材の持ち味を生かすような物が多いですが、
こちらはどっしりと、それはもう甘い
甘い物が苦手な方にはかなり強烈。カロリーも相当高いです。
逆に疲れているときに食べると、あっという間に疲労が回復しますよ~。

すんげー甘いのですけども、この味を一度舌が覚えてしまうと、
「久しぶりに食べたいかも」と、突然ラムボール症候群になります。
他のお店ではなかなかお目にかかれない味なのです。

喜久家 レモンケーキ 横浜 元町 ちなみに喜久家さんは味も雰囲気も創業当時からのスタイルを貫いておられます。 見た目は素朴で味はかなり強烈に甘いケーキがほとんどです。
横浜に居住されていた各国のマダムたちの家庭の味なのですね。
家庭の味だから日持ちするお菓子が多いのだと思います。
このレモンケーキも「レモンだからさっぱりしているのでは?」と思って購入しましたが、 見事に裏切られましたからね。ええ、やっぱり甘いです。

最近の日本人は甘さ控えめな味が好きだけど、中東やアジアなどに行くと、
パイの蜜漬けみたいなきーんとする甘さのお菓子がたくさんありますし、
そういう人たちはこのくらいの甘さがないと満足しなそうです。
(漫画家の高橋由香利さん曰く、トルコ人の旦那さんにとっては日本のまんじゅうは"塩辛い"そうで。)

特にこのお店のアーモンドトルトを初めて食べたとき、強烈な甘さにびっくりしましたよ。
今は、もう味を知ってるからへーきだと思いますけど。
横浜に来たら、開国当時の洋菓子の味を是非堪能してみてくださいね。

喜久家

喜久家のラムボール 横浜 元町 住所:横浜市中区元町2-86
電話:045-641-0545 FAX:045-662-2302
営業時間:10:00 ~ 19:30/10:30~18:20(月)不定休
ホームページ:http://kiku-ya.jp/

元町商店街の本店の他、横浜駅ジョイナスの地下にも売り場があります。
お取り寄せなどは出来ないので、横浜観光の後にでもお立ち寄りください。
本店ではカフェも併設されてますし、観光客の方はホテルに持ち帰って冷蔵保管して、
翌日以降にしっとりこなれたラムボールをいただくと美味しいですよ~。