おばあちゃんのおすすめ。楠田製菓本舗の「逸口香」。
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佐賀の呼子にイカを食べに行ったとき、地元の小さなスーパーの外にずらりと並べられていたのがこのお菓子です。見たことない風貌に「なんだろう?」と手にとってみてびっくり。見た目の印象と違って、えっらい軽いのである。
「な、なんですかこれ?」と近くにいたおばあちゃんに聞けば、「いっこーこです。これはうまかですよ。」とのご返答。
「この前もね。××から来たお客さんが10個買って帰ったとです。でも、電話でまた注文されてね。送ったとですよ。」
どこから来たお客さんかわかりませんが、食べてみてあまりのおいしさにリピートしたくなったそうで、 一見どこにでもある普通のスーパーマーケットに電話してまで取り寄せてしまったお菓子「逸口香」。これは気になるではありませんか。
こちらが逸口香です。中身を一つ取り出してみました。
見た目は「焼きまんじゅう」ですね。
でも、先ほども言いましたが、えっらい軽いし、その上、表面が堅いのです。
指ではじいたら気持ちいい音がでるので、「歯が折れるのでは?」という声まで出る始末。
我々よりも明らかに歯が弱っているおばあちゃんが「うまかとです」というのですから、
さすがにそこまで堅くはないだろうと思うんですけど。
割りました。じゃーーん。なんと、中身空洞です!
原材料は「小麦粉」「黒砂糖」「水飴」「生姜」「膨張剤」。至ってシンプル。
ほんのり生姜のきいた小麦粉のおせんべいなのですが、真ん中がぽかっと空洞。
その内壁に黒砂糖と水飴がびっちりひっついている。
焼き上がりのぱりっとした香ばしさ、生姜の風味豊かな香り、黒砂糖あめの上品な甘さ。
素朴で懐かしさをも感じるやみつきになるお菓子です。
小麦粉に砂糖を練り合わせ、生姜を加えて作った皮(生姜の香りは生地だった)に、
黒砂糖のあんを入れて平たく丸め、表面にゴマをふりかけて天火で焼き上げて作るとか。
天火で焼く際に、中の黒砂糖が溶け外皮にくっつき、中が空洞になるらしい。
生地の中で砂糖がぐつぐつ煮えたぎる姿ってけっこう想像できますねぇ。
割り方失敗。きれいにぱっかりわれる方がまれかもしれません。
佐賀ではとても有名で、専門店まであるらしいです。
専門のお菓子屋さんでも作っているし、スーパーのお菓子コーナーにもあります。
ちなみに、スーパーには小さいサイズの逸口香も売っていました。
「おおきかほうがうまかとです。」とおばあちゃん談。
「何でかはわたしたちにもわからんとですよ。
いつもみんなでなんでこっちのほうがおいしかねと話しとるとです。」
ばあちゃんのアドバイスに従って買うときは大きくて空洞が一杯のほうにしてみてください。
ちなみに逸口香は嘉永年間の頃、唐の国(中国)より佐賀と長崎に伝えられたのが始まり。
ニッポンが鎖国していた時代に、唯一開港していた長崎に上陸したのですね。
だから長崎にも売っていますが、長崎のものはすこし柔らかめなんだそうです。
そして、「逸口香」ではなく「一口香」と書きます。
そして私、先日、台湾でもこれと似たものを見つけたんですね~。
台南からほど近い安平でです。台湾では「椪餅:ポンカンもち」と言います。
中国が明の時代に伝わってきたそうなので、日本に来る少し前なのかな。
形は日本の逸口香より大きめで、直径8、9cmくらい。
まあるくぷっくりと膨らんだ形がポンカンのようなのでポンカン餅というのでしょう。
日本ではひっくり返して両面を焼くので平ぺったいかたちをしていますが、
台湾の物はひっくり返さないのでポンカンの形になっているわけです。
原料は小麦粉、落花生油、サラダ油、ラード、白砂糖、黒いシロップ、麦芽糖などで、
油脂が加わるので日本の物とはすこし味わいが違うようです。
(台南は食べ歩きの宝庫なのでおなかいっぱいで買えなかったんですよ。次回チャレンジ!)
出典は忘れてしまったのですが、元々はかつての中国人が長い船旅に出るときに栄養補給源として持って行ったのが日本に伝わったとどこかで読みました。
台湾では女性が産後の栄養補給として食べていた(いる?)そうです。
確かに体に良さそうです。
電話:0954-66-2315
営業時間:6:30〜20:00 不定休
大正時代から営業している逸口香の専門店。手作りで作られています。
国産小麦にこだわっていますが、輸入小麦だときれいに膨らまないそうです。
たくさん作れないので通販はやってない・・・と思いきや、
なんとANAショッピングastyleで取り扱ってます。
いやん。佐賀に行かなくても買えちゃうじゃない♪
<楠田製菓本舗>逸口香
「な、なんですかこれ?」と近くにいたおばあちゃんに聞けば、「いっこーこです。これはうまかですよ。」とのご返答。
「この前もね。××から来たお客さんが10個買って帰ったとです。でも、電話でまた注文されてね。送ったとですよ。」
どこから来たお客さんかわかりませんが、食べてみてあまりのおいしさにリピートしたくなったそうで、 一見どこにでもある普通のスーパーマーケットに電話してまで取り寄せてしまったお菓子「逸口香」。これは気になるではありませんか。
見た目は「焼きまんじゅう」ですね。
でも、先ほども言いましたが、えっらい軽いし、その上、表面が堅いのです。
指ではじいたら気持ちいい音がでるので、「歯が折れるのでは?」という声まで出る始末。
我々よりも明らかに歯が弱っているおばあちゃんが「うまかとです」というのですから、
さすがにそこまで堅くはないだろうと思うんですけど。
割りました。じゃーーん。なんと、中身空洞です!
原材料は「小麦粉」「黒砂糖」「水飴」「生姜」「膨張剤」。至ってシンプル。
ほんのり生姜のきいた小麦粉のおせんべいなのですが、真ん中がぽかっと空洞。
その内壁に黒砂糖と水飴がびっちりひっついている。
焼き上がりのぱりっとした香ばしさ、生姜の風味豊かな香り、黒砂糖あめの上品な甘さ。
素朴で懐かしさをも感じるやみつきになるお菓子です。
小麦粉に砂糖を練り合わせ、生姜を加えて作った皮(生姜の香りは生地だった)に、
黒砂糖のあんを入れて平たく丸め、表面にゴマをふりかけて天火で焼き上げて作るとか。
天火で焼く際に、中の黒砂糖が溶け外皮にくっつき、中が空洞になるらしい。
生地の中で砂糖がぐつぐつ煮えたぎる姿ってけっこう想像できますねぇ。
割り方失敗。きれいにぱっかりわれる方がまれかもしれません。
佐賀ではとても有名で、専門店まであるらしいです。
専門のお菓子屋さんでも作っているし、スーパーのお菓子コーナーにもあります。
ちなみに、スーパーには小さいサイズの逸口香も売っていました。
「おおきかほうがうまかとです。」とおばあちゃん談。
「何でかはわたしたちにもわからんとですよ。
いつもみんなでなんでこっちのほうがおいしかねと話しとるとです。」
ばあちゃんのアドバイスに従って買うときは大きくて空洞が一杯のほうにしてみてください。
ちなみに逸口香は嘉永年間の頃、唐の国(中国)より佐賀と長崎に伝えられたのが始まり。
ニッポンが鎖国していた時代に、唯一開港していた長崎に上陸したのですね。
だから長崎にも売っていますが、長崎のものはすこし柔らかめなんだそうです。
そして、「逸口香」ではなく「一口香」と書きます。
そして私、先日、台湾でもこれと似たものを見つけたんですね~。
台南からほど近い安平でです。台湾では「椪餅:ポンカンもち」と言います。
中国が明の時代に伝わってきたそうなので、日本に来る少し前なのかな。
形は日本の逸口香より大きめで、直径8、9cmくらい。
まあるくぷっくりと膨らんだ形がポンカンのようなのでポンカン餅というのでしょう。
日本ではひっくり返して両面を焼くので平ぺったいかたちをしていますが、
台湾の物はひっくり返さないのでポンカンの形になっているわけです。
原料は小麦粉、落花生油、サラダ油、ラード、白砂糖、黒いシロップ、麦芽糖などで、
油脂が加わるので日本の物とはすこし味わいが違うようです。
(台南は食べ歩きの宝庫なのでおなかいっぱいで買えなかったんですよ。次回チャレンジ!)
出典は忘れてしまったのですが、元々はかつての中国人が長い船旅に出るときに栄養補給源として持って行ったのが日本に伝わったとどこかで読みました。
台湾では女性が産後の栄養補給として食べていた(いる?)そうです。
確かに体に良さそうです。
楠田製菓本舗
住所:嬉野市塩田町大字久間乙3363電話:0954-66-2315
営業時間:6:30〜20:00 不定休
大正時代から営業している逸口香の専門店。手作りで作られています。
国産小麦にこだわっていますが、輸入小麦だときれいに膨らまないそうです。
たくさん作れないので通販はやってない・・・と思いきや、
なんとANAショッピングastyleで取り扱ってます。
いやん。佐賀に行かなくても買えちゃうじゃない♪
<楠田製菓本舗>逸口香